一般社団法人 日本ボッチャ協会

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【2023ジャパンパラボッチャ競技大会】パリパラリンピックまであと1年 火ノ玉JAPANが貴重な実戦で真剣勝負

2023年8月19日(土)、20日(日)の2日間にわたり、駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場にて日本パラスポーツ協会が主催する「2023ジャパンパラボッチャ競技大会」が開催されました。今大会には火ノ玉JAPANキャプテンの内田峻介選手や杉村英孝選手、廣瀬隆喜らの中心選手と共に今後の活躍が期待される若手選手など13名の選手たちが日の丸を背負って勝負に挑みました。また、国内開催ながら韓国からも2名の選手が出場し、観客も集まった国際大会としてちょうど1年後に迫ったパリパラリンピックに向けた代表チーム強化の重要な位置付けとして大会が行われました。

 


アリーナ内の特設シートに多くの観客が集まる中、BC1の男女混合個人戦、BC2及びBC3の男子個人戦、女子個人戦、BC4の男子個人戦が行われ、各選手が2日間で2試合ずつを戦いました。

 

昨年BC4男子で世界王者となり、火ノ玉JAPANキャプテンにも就任した内田峻介選手は大会2日目に21歳の誕生日を迎え、プレーでもチームを牽引。うまくいかない部分も試合の中で修正しながら、随所に光る投球とときには雄叫びを上げる姿も見せ、世界王者の貫禄を示してくれました。

 

女子では韓国のビュン・ジャヨン選手と2日連続で対戦したBC3女子のベテラン田中恵子選手は初戦を競り勝ち、2日目は落としてしまいましたが、素晴らしい戦い見せました。

 

また、BC2女子のクラスで初代表となった16歳の北野奏羽選手も日の丸を背負っての試合に緊張しながらも楽しむことを意識してプレーが出来たようです。特に初戦では素晴らしいプレーを見せてくれました。

 


大会のクライマックスとなったBC2男子の杉村選手vs廣瀬選手の直接対決。第1エンドは廣瀬選手が先取。その後も手に汗握る展開の中、第2エンドから着実に得点を重ねた杉村選手が勝利を収めました。互いに切磋琢磨しながら日本のボッチャ界を牽引してきた2人の真剣勝負に集まった観客の皆さんも見入っていました。

 

杉村選手は試合後の囲み取材にて「スコア的には点差のついた試合にはなったが、自分自身この大会に向けて準備してきたこと、やりたかったことを試すことが出来て良かったと思う。」と語りました。また注目された廣瀬選手との対戦について聞かれると「廣瀬選手との試合を楽しみにされていた方もいたと思うので、不甲斐ないプレーはしたくなかった。お互い良いプレーを出し合いながら試合が出来たと思う。個人的には地味な試合になってしまったとも思うが、廣瀬選手はロビングなども決めて盛り上がっていたのでそういった点では良かったのかな。」と長年の盟友をリスペクトしつつ、ボッチャ界として少しでもお客さんに楽しんでもらうという視点も忘れていません。

 


井上伸監督は総括として「この大会は日本選手権に次ぐ国内最高峰の大会と位置付けられ、観客も多い国際大会の環境の中で試合が出来るというのは貴重な経験になる」と大会の意義を説明。また、今大会のチーム編成については「強化指定選手と育成選手など若い選手を混ぜて、日本の底上げに繋げたいと考えていた」という意図を明かすとともに「この大会ではランキングポイントはつかないが、今後の国際大会にも繋がる大会になったと思う。」と力強く語ってくれました。

 


パリパラリンピックまでちょうどあと1年。これから佳境を迎える、国際大会での選考レースに向け、今大会は貴重な実戦での強化の機会となりました。会場や配信画面で観戦して下さった皆様、多くの応援をありがとうございました。引き続き、火ノ玉JAPANへの応援をよろしくお願いします。


出場選手は以下をご参照下さい。

2023 ジャパンパラボッチャ競技大会 選手プロフィール

 

大会の競技結果は以下をご参照下さい。

第1日目の競技結果

第2日目の競技結果

 

大会の模様はこちらのアーカイブにてご覧いただけます。

第1日目 : https://www.youtube.com/live/AXi9YECqnA8?si=G6RyML5K55CvGMT5

第2日目 : https://www.youtube.com/live/0y38ilbiCFk?si=j4FVatHMaM5Ihd_H

 


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大会名
開催場所駒沢オリンピック公園室内競技場
大会日程2023年8月18日(金)公式練習 〜 8月20日(日)

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