一般社団法人日本ボッチャ協会は、2015年の社団法人設立以来、10周年を迎えました。新年度が始まり、ひとつの節目を迎え、協会ロゴをリニューアルしましたのでお知らせ致します。
強化の面では、この10年間でパラリンピックにてリオ2016大会での日本代表初となるBC1/BC2チーム戦の銅メダルを皮切りに、東京2020大会では杉村英孝選手がBC2個人戦にて日本代表初となる金メダルを獲得するなどチームとして3つのメダルを獲得。昨夏パリ2024大会では、遠藤裕美選手のBC1女子個人戦での銅メダルなど2つのメダルを獲得し、過去3大会で6つのメダルと躍進して参りました。
また、普及の面でも、競技の認知度は10年前当時の数パーセントという水準から、東京2020パラリンピック競技大会を経て、10年後の現在では50%を超えるほどにまで高まっています。BOCCIA JAPAN CUP(旧東京カップ)をはじめとしたインクルーシブ大会も年々拡大し、障がいの有無にかかわらず競技者も増え続けています。
引き続き、日本ボッチャ協会では「一緒があたり前の社会にする」を理念に掲げ、日本国内の肢体不自由児者を中心とした障がいのある方の競技力向上を目指し、すべての障がいのある方、及び健常者に対して広く一般的にボッチャの進行と普及を図り、ボッチャを通じて障がいの有無関係が無いインクルーシブな社会の実現を目指します。更に、より密接に共生することのできる社会を創造してまいります。
ロゴデザイン | コンセプト
日本ボッチャ協会のロゴは、インクルーシブなスポーツであるボッチャを通じて、異なる個性や背景を持つ多様な人々が輪を創り、その輪が幾重にも重なり合うことで大きな渦が生まれ、その渦が社会全体を巻き込んでいくというイメージです。
渦の中心に向かって集まる様は、ジャックボール(的)に吸い寄せられる赤と青のボッチャボールを象徴しており、赤は「勇気」、青は「知性」、グレー(白)は「勝利」を意味する色彩が多様性と力強さを表しています。
回転するデザインはボッチャボールが転がっている様を表し、選手たちの躍進とインクルーシブな社会の実現へ向けて前に進もうとする意思の象徴となります。
ボッチャの持つ多様性、包容力、そして社会を巻き込むエネルギーを視覚的に表現し、協会の理念を体現しています。
澤邊芳明代表理事のコメント
この度、日本ボッチャ協会が10周年を迎えられたことを大変嬉しく思うと同時に、日本ボッチャ協会、そしてボッチャ競技を愛し、日頃よりご支援いただいている皆さまに厚く御礼申し上げます。
10年前には数パーセントしか無かったボッチャの認知度も2021年の東京パラリンピックをきっかけに、現在では50%を超えるまでになりました。また、国際的には70カ国を超えるパラリンピック加盟国があり、パラスポーツでは、水泳と陸上、テニスに次ぐ数となっています。
この10年間でボッチャというスポーツの社会的な立ち位置が大きく変わってきたことを実感しております。今回の新たなロゴデザインに象徴されるように、健常者も障害者も分け隔てなく楽しめるインクルーシブなスポーツとして、ボッチャが今後さらに多くの人々に親しまれ、愛される存在となっていくよう、日本ボッチャ協会としても引き続きあらゆる面で精進して参ります。そして、いずれボッチャがオリンピック競技に採用されることを心から願っています。